● 過労死等事案の労災認定状況
ここ10年で、脳血管疾患および虚血性疾患等(過労死等)による労災補償状況は、労災請求が約2倍、労災認定が約4.5倍となっています。
表1 脳血管疾患及び虚血性心疾患等 (「過労死」 等事案) の労災補償状況
(件)
年度 区分 |
H10年度 |
|
H17年度 |
H18年度 |
H19年度 |
脳・心臓疾患 |
請求件数 |
466 |
869 |
938 |
931 |
決定件数 |
− |
749 |
818 |
856 |
うち支給 決定件数 (認定率) |
90 (19.3%) |
330 (44.1%) |
355 (43.4%) |
392 (45.8%) |
うち死亡 |
請求件数 |
− |
336 |
315 |
318 |
決定件数 |
− |
328 |
303 |
316 |
うち支給 決定件数 (認定率) |
49 |
157 (47.9%) |
147 (48.5%) |
142 (44.9%) |
注)1 本表は、労働基準法施行規則別表第1の2第9号の「業務に起因することの明らかな疾病」に係る脳血管疾患及び虚血性心疾患等(「過労死」等事案)について集計したものでです。
注)2 決定件数は、当該年度に請求されたものに限るものではありません。
注)3 支給決定件数は、決定件数のうち業務上として認定した件数です。
注)4 認定率は、支給決定件数を決定件数で除した数です。
業種では特に「運輸業」、「製造業」、「建設業」、「卸・小売業」に多く発生しています。
表2 脳・心臓疾患の業種別請求及び支給決定件数一覧
(件)
年度 業種 |
平成18年度 |
平成19年度 |
請求件数 |
支給決定件数 |
請求件数 |
支給決定件数 |
農業・林業 漁業・鉱業 |
12 |
0 |
11 |
3 |
製造業 |
151 |
39 |
130 |
74 |
建設業 |
125 |
37 |
118 |
50 |
運輸業 |
156 |
97 |
193 |
101 |
卸売 ・小売業 |
163 |
74 |
159 |
65 |
金融 ・ 保険業 |
13 |
4 |
16 |
1 |
教育、学習支援業 |
21 |
8 |
16 |
9 |
医療、福祉 |
47 |
9 |
42 |
15 |
情報通信業 |
19 |
8 |
20 |
6 |
飲食店、宿泊業 |
54 |
19 |
51 |
21 |
その他の事業 (上記以外の事業) |
177 |
60 |
175 |
47 |
合計 |
938 |
355 |
931 |
392 |
注)1 業種については、「日本標準産業分類」により分類しています。
注)2 「その他の事業(上記以外の事業)」に分類されているのは、不動産業、他に分類されないサービス業などです。
職種では「運輸・通信技術者」や「専門的・技術的職業従事者」に多く発生しています。
表3 脳・心臓疾患の職種別請求及び支給決定件数一覧
(件)
年度 職種 |
平成18年度 |
平成19年度 |
請求件数 |
支給決定件数 |
請求件数 |
支給決定件数 |
専門的・技術的 職業従事者 |
137 |
44 |
131 |
71 |
管理的 職業従事者 |
112 |
53 |
85 |
51 |
事務従事者 |
109 |
49 |
98 |
33 |
販売従事者
|
109 |
37 |
97 |
43 |
サービス 職業従事者 |
95 |
25 |
119 |
29 |
運輸・通信 従事者 |
158 |
90 |
182 |
93 |
生産工程 労務作業者 |
176 |
44 |
175 |
57 |
その他の職種 (上記以外の職種) |
42 |
13 |
44 |
15 |
合計 |
938 |
355 |
931 |
392 |
注)1 職種については、「日本標準職業分類」により分類しています。
注)2 「その他の職種(上記以外の職種)」に分類されているのは、保安職業従事者、農林漁業作業者などです。
※全ての資料は厚生労働省・報道発表によります。
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