企業にとって、メンタルヘルス対策は無視できない課題となっています。

〜 急増する精神障害(うつ病など)による労災対策 〜
従業員の心の健康についても安全配慮義務が問われます!
ここ10年で、過労死等による労災請求が約2倍、労災認定が約4.5倍!

過労死等事案の労災認定状況

ここ10年で、脳血管疾患および虚血性疾患等(過労死等)による労災補償状況は、労災請求が約2倍、労災認定が約4.5倍となっています。

表1 脳血管疾患及び虚血性心疾患等 (「過労死」 等事案) の労災補償状況

(件)
年度
区分
H10年度
H17年度
H18年度
H19年度
脳・心臓疾患
請求件数
466
869
938
931
決定件数
749
818
856
うち支給
決定件数
(認定率)
90
(19.3%)
330
(44.1%)
355
(43.4%)
392
(45.8%)
うち死亡
請求件数
336
315
318
決定件数
328
303
316
うち支給
決定件数
(認定率)
49
157
(47.9%)
147
(48.5%)
142
(44.9%)
注)1 本表は、労働基準法施行規則別表第1の2第9号の「業務に起因することの明らかな疾病」に係る脳血管疾患及び虚血性心疾患等(「過労死」等事案)について集計したものでです。
注)2 決定件数は、当該年度に請求されたものに限るものではありません。
注)3 支給決定件数は、決定件数のうち業務上として認定した件数です。
注)4 認定率は、支給決定件数を決定件数で除した数です。
業種では特に「運輸業」、「製造業」、「建設業」、「卸・小売業」に多く発生しています。

表2 脳・心臓疾患の業種別請求及び支給決定件数一覧

(件)
年度
業種
平成18年度
平成19年度
請求件数
支給決定件数
請求件数
支給決定件数
農業・林業
漁業・鉱業
12
0
11
3
製造業
151
39
130
74
建設業
125
37
118
50
運輸業
156
97
193
101
卸売 ・小売業
163
74
159
65
金融 ・ 保険業
13
4
16
1
教育、学習支援業
21
8
16
9
医療、福祉
47
9
42
15
情報通信業
19
8
20
6
飲食店、宿泊業
54
19
51
21
その他の事業
(上記以外の事業)
177
60
175
47
合計
938
355
931
392
注)1 業種については、「日本標準産業分類」により分類しています。
注)2 「その他の事業(上記以外の事業)」に分類されているのは、不動産業、他に分類されないサービス業などです。
職種では「運輸・通信技術者」や「専門的・技術的職業従事者」に多く発生しています。

表3 脳・心臓疾患の職種別請求及び支給決定件数一覧

(件)
年度
職種
平成18年度
平成19年度
請求件数
支給決定件数
請求件数
支給決定件数
専門的・技術的
職業従事者
137
44
131
71
管理的
職業従事者
112
53
85
51
事務従事者
109
49
98
33
販売従事者
109
37
97
43
サービス
職業従事者
95
25
119
29
運輸・通信
従事者
158
90
182
93
生産工程
労務作業者
176
44
175
57
その他の職種
(上記以外の職種)
42
13
44
15
合計
938
355
931
392
注)1 職種については、「日本標準職業分類」により分類しています。
注)2 「その他の職種(上記以外の職種)」に分類されているのは、保安職業従事者、農林漁業作業者などです。
※全ての資料は厚生労働省・報道発表によります。

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社会保険労務士は法律に基づく国家資格者で、労働保険(労働基準法、労働者災害補償保険)や社会保険(健康保険、厚生年金保険)手続きのスペシャリストです。
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